体育祭応援団技を終えて

 3年生にとって、今年の体育祭は、単なる体育祭ではなかった。3年間の学校行事の中でも、かなり大きな割合を占める「見せ場」である。
 4月末に団長や副団長を決め、衣装を考え、振り付けや音楽を考える。短い日程の中、中間考査も挟むため、生徒たちは目一杯の日程で取り組まなくてはならない。
 例年、衣装の企画書を見て、人権担当者は頭を悩ませなくてはならない。高校生として、あまり露出の多いものや、だらしないものは着てほしくない。デザインには、細かい決まりがあり、各クラスともそれを守りながら、デザインを考えてきた。
 前日のリハーサルに、違反したクラスはほとんどなく、例年よりも、少ない指導ですんだことを、人権委員会からほめていただいた。また、当日に向けて、わずかな変更でも申し出ることを約束させたが、本当に些細な変更まで、当日、私を探して申し出てくれた。ルールを守って、自分たちのベストを尽くそうという気持ちが、どの団からも伝わってきて、担当者としてもうれしく感じた。
 また土日を含む準備においても、決められた時間の中、後片付けもきっちりこなしながら、どのクラスも取り組みを進めることができた。この点においても、例年よりトラブルも少なく、33期生のお行儀の良さを、多くの先生方からほめていただいた。
 当日のパーフォーマンスは、差が出て、順位がでるのは当然だ。でも、そこに至るまでの各クラスの努力は、甲乙つけがたい。担任団の一人として、1年生から積極的に行事に取り組み、どの行事も欠席が少なかった33期生の集大成を見せてもらえたと、心からうれしく思う。