13-148号 スマホの約束

おはようございます。

茨西は、体育祭を無事終え、懇談週間に入っています。

今日は先日目にした投稿を紹介します。

これは2012年のアメリカでのお話です。13歳のクリスマスに子供にスマホを持たせる際に、親子で交わした契約書です。

メリークリスマス!あなたは今日からスマートフォンの所有権を持つことができます。やったね!責任感のあるお利口な13 歳なので、このプレゼントはあなたに相応しい。しかし、このプレゼントを受理すると同時にルールや規則が付いていきます。以下の使用契約をゆっくり読んでください。私の親としての仕事も分かって欲しい。あなたを健康で豊かな人間性を持った、現代のテクノロジーをうまく活用していける大人に育てなければならないことを。

以下の規則を守ることができなかった場合、あなたのスマートフォン所有権も無くなります。

スマートフォンの使用契約書 』

(1) このスマートフォンは私の携帯電話です。私が買ったし支払いも私がします。あなた(息子)に貸し出している物です。

(2) パスワードは必ず私に報告すること。

(3) これは電話。鳴ったら出ること。礼儀よく「こんにちは」と言いなさい。発信者がパパやママだったら必ず出ること。

(4) 学校がある日は午後7 時半に携帯を私に返却します。週末は午後9 時に返却します。友だちの親が直接出る固定電話に電話出来ないような相手なら、その人には電話もSNS もしないこと。

(5) スマートフォンはあなたと一緒に学校へ行けません。SNS をする友だちとは直接話しなさい。会話は人生のスキルです。

(6) 万が一破損させた場合、修理費用は自己負担です。家の芝生を刈ったり、ベビーシッターをしたり、お年玉でカバーしてください。こういうことは起こります、準備してください。

(7) このテクノロジーを使って嘘をついたり、人を馬鹿にしたりしないこと。人を傷つけるような会話に参加しないこと。人のためになることを第一に考え、喧嘩に参加しないこと。

(8) 人に面と向き合って言えないことはメールで送らない。

(9) 友だちの親の前で言えないようなことをこの携帯を使ってSNS やメールでしないこと。

(10) 大人向けの画像は禁止。私と共有できる情報をウェブで検索してください。知りたいことは私かパパに聞いて。

(11) 公の場では電源を切るかマナーモードにする。

(12) 他の人に大事な写真を送ったり、貰ったりしてはいけません。笑わないで!あなたのような賢い子でもそういうことをしたくなる時期がやってきます。とてもリスキーなことだし、あなたの青春時代・大学時代・社会人時代を壊してしまう可能性だってあるのよ。インターネットは巨大で強いのよ。消すのは難しい。

(13) 写真やビデオを膨大に撮らないこと。すべてを記録する必要はありません。自分自身の体験を大切にしてください。すべてはあなたの記憶に収録されます。

(14) 時々家に置いて出かけてください。そして、その選択に自信を持ってください。携帯は生き物でもあなたの一部でもありません。これなしでも暮らしていける。取り残されるのを恐れず、器の大きい人間になりなさい。

(15)新しい音楽、クラシック音楽、あるいは全員が聴いているのとは違う音楽をダウンロードしてください。あなたの世代は史上もっとも音楽にアクセスできる世代なのよ。視野を広げてください。

(16) ときどきワードゲームやパズル、知能ゲームで時々遊びなさい。

(17) 上を向いて歩きなさい。周囲の世界に目を向けなさい。窓の外を覗いて、鳥の鳴き声を聞いてください。知らない人と会話をもってみてください。グーグル検索なしで考えてみてください。

(18) 約束を守れなかったら没収します。その失敗について私と話し合います。また一からやり直しましょう。あなたと私は常に学んでいるチームメートです。一緒に答えを出していきましょう。

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この契約書を見て、もっと早く知っていればと思いました。

ただ単に「スマホを注意して使いなさい」だけでなく、親子で約束づくりをしていく、その中でなぜそのルールが必要なのかを考えることはとても大切なことだと感じました。

まだ間に合いそうなら、内容を相談しながらご活用ください。