さらば、センペルセコイア

 写真は昨日撮影した正門にそびえたつセンペルセコイア。本校創立以来(?)40年以上の歳月を経てここまで高くなったが、残念なことに今日明日の作業でその姿を消すことになる。昨年の台風で枝などが飛散して周囲に被害が出たとのこと。長きにわたり本校生徒を見守ってきた在りし日のシンボルツリー2本の姿を、このページを借りて残しておきたい。


 センペルセコイアは北アメリカ西部の湿った山地に自生するスギ科の常緑高木で、世界で最も大きくなる樹木の一つ。カリフォルニア州の国立公園にあるセンペルセコイアが樹高115mで世界一高い木とされている。
 日本には明治時代の半ばに渡来。公園や街路樹などでシンボルツリーとして使われており、府立高校ではイバニシのような創立40年あたりの学校でよく見ることができる。

 昨日、30mほどの先端からチェーンソーで切断され、徐々に樹高が低くなっていくセンペルセコイアを見ながら、「40年もイバニシのシンボルツリーとしてよう頑張った」と声をかけたくなった。お疲れさんでした。

 寂しくなった正門の風景。午後からの作業でもう1本のセンペルセコイアも撤去された。代わりにレンガ塀の向こうから枝垂れるようなサクラを植えたらええかなと思うが、フォトジェニックな光景になるまでまた何十年もの歳月を要するだろう。四十余年、イバニシの変遷を見守ってきたシンボルツリーが昨日、完全に姿を消した。