61号 2学期終業式あいさつ

みなさん 今日も!

 あたりまえ体操が流行っています。右足出して、左足出したら歩ける

本当にそうでしようか? みなさんの中にも部活動や登下校で怪我をして、松葉杖をついていた人が何人かいました。「当たり前にできる」って一体どういうことを言うのでしようか、右足出して、左足出したら歩けるのが当たり前なんでしょうか? 足の不自由な人は、当たり前じゃないのでしようか? 災害で車イス生活を強いられた人は、当たり前じゃないのでしようか? 事故で足を失って義足を付けている人は、当たり前じゃないのでしようか?

車イステニスの国際大会で金メダルを獲った日本選手がいます。義足でオリンピックに出場した外国人選手がいます。誰もが、金メダルを獲ったりオリンピックに出ること出来ません。そういう意味では、彼らは「当たり前じゃない」のかも知れません。

では、私たちの考える当たり前の事ってなんでしょう? 真剣に考えると何が当たり前で、何が当たり前じゃないのかわからなくなってきます。

始業式の時に、授業見学を始めるので机の上に授業に必要なもの以外置かないようにして真剣に授業を受けてくださいと話しました。当たり前の事だと思ったからです。

毎朝、先生方が、ロッカー前で遅刻指導をしています。学校に限らず時間を守るということは基本的なことです。つまりは、当たり前のことです。

赤信号は止まれ、映画館では携帯の電源を切る、ごみはゴミ箱に捨てる。これらは、ルールです。そして、ルールを守るのは当たり前の事です。信号を守ることで事故が防げます。映画館で携帯の電源を切るから、落ち着いて映画を見ることができます。ポイ捨てがなくなれば街がきれいになります。

ルールを守るという当たり前のことは、別な言い方をすると規範意識と言います。私の学校経営目標のひとつが「生徒会活動・部活動等の充実を図り、規律規範意識を高め、健康で心豊かな人間を育成する。」です。

規範意識を高めるとは、簡単に言うと「あいさつができる」「遅刻をしない」「まじめに授業を受ける」などです。

特別な能力は必要ありません。友達ができることを自分も行い、できない友達がいれば「ちゃんとしょう」と声をかけ、「アカン」とたしなめる事が出来る。それこそが、茨西プライドだと私は思います。

茨西プライドを高めるために、みなさんにひとつお願いがあります。来年から、始業式や終業式の前に、校歌を斉唱したいと思います。メロディは、毎時間聞いているから知らない人はいません。歌詞は、ここにあります。また、生徒手帳のはじめにも載っています。

三学期の始業式 大きな声で校歌を聞かせてください。楽しみしています。

以上で 終業式のあいさつとします。

 

平成24年12月21日   校長 山田 亨