3月24日 農林水産省主催の食育ヤングリーダー育成支援事業参加校の活動発表会が
開催されました。本校も昨年に続き、食育ヤングリーダー育成支援事業校として活動してきた
成果を家庭科部のみなさんが発表を行い、特別賞を受賞しました。
本日(3/20) の三学期終業式でのあいさつです。
みなさん おはようございます。そして、進級おめでとうございます。
多くの皆さんは、欠点科目も無く進級されましたが、残念ながら欠点科目を持ったままの人もいます。春休み中から、追認指導や追認課題が出される科目があると思います。しっかりと取り組んでください。特に新3年生となる2年生のみなさんは、進路実現と卒業という大きな目標があります。実際に、進路が決まっていたのに卒業できなかったという例はあります。
1年生のみなさんは、2年生になると新しく学習する科目や、内容がより難しくなるものなど、1年の時と同じ学習態度では、学年末なって後悔する事になります。
さて、話は変わりますが「うさぎと亀」の童話は、みなさん知ってますよね。
亀が、うさぎに世界一遅いと言われて、それなら競争してみようと持ちかける話です。結果は、うさぎが油断して寝てしまい負けてしまいます。ところで、亀は、何故うさぎに競争しようと言ったと思いますか?
みなさんは、どう考えますか?
陸上部キャプテン、2-6 多島くん どうですか? (勝てると思ったから)
京都洛南高校の桐生選手が、君の前に現れて「多島君、競争しないか」って言われたら、どうする? 断る それとも競争する。
(競争します。) (正解)
うさぎと亀なら、誰が見てもうさぎが勝つに決まっている。そんな勝負を亀は、なぜしようとしたのか? 亀は、初めからうさぎと勝負するのではなく、自分の立てた目標にチャレンジしてみようと思ったからではないでしょうか
山の麓のゴールまで、自分のペースを崩さずにたどり着けるかどうか挑戦してみようと思ったのだと思います。
一方のうさぎは、どうせのろまな亀だから、負けるはずはないと初めから考えていた。だから、途中で寝てしまった。つまり、どうせ勝つと思っているから競争するための目標がないそのために、大失敗をしてしまった。
童話には、教訓が隠されています。「うさぎと亀」には、目標や目的をしっかりと持って、どれだけ時間が掛かろうとも地道に努力をしたもが勝つということを教えているのだと、私は思います。
去年行けたから、今年も大丈夫、別に頑張らなくてもなんとかなる。これでは、失敗します。「今年は、絶対に遅刻をしない」、「大阪大学に合格する」、「近畿大会に出場する」なんでも良いから目標を立てる事です。目標を立てたら、全力で取り組み、必ず達成するという気持ちを持ち続ける事です。
私の目標は、「茨西PRIDE 志をカタチに 自ら気づく人を育てる」です。まだ、達成できていませんが、みなさんの中には、本当に頑張っている人がたくさんいます。今年度最後の「茨西PRIDEバッチ」を1-1の谷川裕亮くんにあげたいと思います。谷川君、舞台に上がってください。
(谷川君は、部活動もがんばっているけど、学習面でも優秀な成績を修めています。)
平成25年4月から、私が「茨西PRIDE 志をカタチに」したなと思う生徒を独断と偏見で選んで表彰してきました。谷川君で、6人目です。3年生が4人、2年生1人、1年生1人です。
We can challenge. 以上で終業式のあいさつを終わります。
3/16に放映されました、本校卒業生岡村 隆史さんが司会されている番組で校内が映りました。
岡村さんの恩師の先生と同級生たちが、茨木西高校で思い出を懐かしむという内容です。
その中で、自転車置場での「どの過ぎたイタズラ話」がありましたが、現在、そんなことをする
生徒はいません。また、自転車置場にバイクがありましたが、撮影日が日曜日のため、部活動等の
応援に来ていた卒業生のもので、生徒のものでありません。当然ですが、三ない運動を実施していますので、
在校生が単車通学することは禁止されています。
部室内での撮影で、壁に落書きがありました。この点につきましては、早急、全ての部室内の落書きを消すよう
指導しています。
以上の三点につきまして、誤解を招く恐れがありましたので、番組制作者へ校長として抗議させていただきました。
この件に関して何かありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
春の息吹が感じられる今日の良き日、ただ今、卒業証書を授与いたしました264名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。また、様々なご苦労を乗り越えて、今日のこの日を待ち望んでおられた保護者のみなさまのお喜びも格別のことと拝察いたしますとともに、本校へのご理解とご協力に対しまして、厚くお礼申し上げます。(礼)
本日は、大阪府教育委員会ご代表 山本 益久 様をはじめ、多数のご来賓の皆様のご臨席を得まして、第三十六回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことを、心から感謝申し上げます。(礼)
さて、卒業生のみなさん 私はみなさんが二年生の時に着任し、一緒に修学旅行に行きました。北海道で民泊したときの地元の方の温かい思いやりや、変わることのない大自然の姿に感動したものです。
皆さんは、在学中に様々な体験をし大きく成長したことと思います。
皆さんが生まれる少し前、平成7年1月17日に阪神淡路大震災が起き、高校入学前の平成23年3月11日には、東日本大震災が起きました。知り合いや親戚の方が実際に被害にあった人もいるかもしれません。阪神淡路大震災では、本校の特別棟も被害を受けたと聞いています。
あれから十九年の歳月が経ち被災地は立派に復興しました。しかしながら、東北は、まだまだ復興できていません。被災された方々は、我慢しながら一生懸命に生きておられます。
人は、我慢や辛抱をしなくなったらダメになってしまうと私は、思います。これから、皆さんを待ち受けている人生には、嫌な事いっぱいあるでしょう。また、それと同じぐらい楽しいことも沢山おこるでしょう。でも、自分の思い通りに成る事は、そう簡単に起こりません。自分自身が努力をして、多くの我慢や辛抱を重ねる事によって、はじめて掴み取る事ができるのです。
みなさんは、自分自身が恵まれていると思ったことはありませんか?
帰るべき居場所がある。生きていくのに十分な食事が用意されている。一日の疲れを癒せる湯船が用意されている。悩みを聞いてくれる人がいる。自分を愛してくれる人がいる。人を愛せる心を持っている。こんな事を当たり前だと思ったことはありませんか? 震災にあった人々は、帰るべき家を失い。毎日食べていた食事が、おにぎりになった。疲れた体を温めてくれるお風呂も満足に入れなかった。悲しみや悩みは、みんなが抱えているから話せなかった。愛する人を失った。でも、人々は、不平不満を言わず我慢をして、辛抱をして生活した。
だからこそ、手を差し伸べてくれる行為に感謝をし、ありがたいと思った。ありがたいと思うから大切にして、大切にするから懸命に生きようとした。私は、そう思います。
朝、親に起こしてもらうのは当たり前、先生は勉強を教えるのが当たり前、欲しいものを買うは当たり前、やってもらうのが当たり前だと思っているから、してもらえないと文句を言う、不平不満、愚痴しか出ない。そんなことでは、感謝の気持ちはわきません。しんどい、嫌だなと言う気持ちがあっても、それを我慢して耐える力がなければ、本当の意味での「生きる力」は育ちません。そのために、我々大人は、子ども達に我慢することを幼いうちから学ばせないとダメだと思います。
幸せと言うのは、そこにある量ではなくて、幸せを感じる心の力です。
我慢することのできない人間は、これがなくなってしまうと私は、思います。愛情には、厳しさが伴うのです。
卒業生の皆さん、忘れないでください。保護者の方、先生方、地域のみなさん、そして、数えきれないほどの多くの大人たちが、みなさんを温かく見守り、時には叱咤激励していただいたお蔭で、晴れて卒業という輝かしいこの場にいる事を。
21世紀に入り、日本を襲った未曾有の災害の後に、みなさんは、命を授かり、そして、高校生活をスタートとした。みなさんは、希望の星なんです。
みなさんには、できることがいっぱいある。一生懸命にその事実に向き合っていく茨西プライドを忘れないでください。「Be strong」、強くあれ、「Good Luck」
以上を持って卒業式の式辞とします。
平成二十六年二月二十八日 大阪府立茨木西高等学校長 山田 亨