180号 教育相談教職員研修

昨日(1/9) 府教育センター支援教育研究室 主任指導主事 室田 澄江 先生をお招きして

「発達障がい等の課題のある生徒や保護者の対応について」と題して、ご講演をいただきました。

大切なのは「診断名・障がい名」ではなく、個々の生徒の特性として理解し、「行動の見方」と「対応の方法」を

検討することと肯定的なやり取りが大切であるとお話いただきました。

十分に理解しているつもりでも、実践できていない事もあり、生徒役と先生役に分かれてロールプレイをしました。

私は、日頃から先生方がお互い授業観察をしながら、課題のある生徒対応の方法を共有していくことが大切とあると

思いました。

 

179号 明けましておめでとう

みなさん、改めまして明けましておめでとうございます。

三学期の始業式のあいさつ文の抜粋です。

さて、私は年末に一般社団法人アジア支援機構代表理事の池間哲郎さんの講演を聞きました。何をしている人かと言うと、カンボジア、ミャンマー、ネパール、スリランカ、などの8か国のアジア途上国の人々を支えるボランティア活動をしている団体の代表者です。日本と比べるとはるかに貧しい国々のそれも、現地の行政の力が及ばない奥地に入り、学校を建てたり、障がいのある人々の支援活動をしている方です。

講演は、単に話をするだけじゃなく、もともとプロのカメラマンだったので、実際に活動している映像を流しながら進められました。

 池間さんが、活動をはじめるきっかけになったのがフィリピンのスモーキーマウンテンでの12歳の少女との出会いだったそうです。

みなさんは、スモーキーマウンテンを知っていますか? 私も映像でしか見たことがなかったので、少し調べてみました。フィリピンのゴミ処理場では、ゴミを焼却せず、ゴミ捨て場に投棄(野積み)されます。一日にマニラ首都圏から出るゴミの総重量は約6,000㌧と言われ、それらのゴミを受け入れる捨て場のひとつが「スモーキーマウンテン」と呼ばれるマニラ市トンド地区にあるスラム街です。多くの住人は、ゴミの中からリサイクル可能な鉄クズや空き缶などを拾い生活していたそうです。現在は、フィリピン政府により、住民は他の地域へ強制移住させられ更地になっているそうです。

1990年代の初めに池間さんは、スモーキーマウンテンを取材していて、ゴミを拾う12歳の少女に「あなたの夢は何ですか」と聞いたら、「私の夢は、大人になるまで生ること」と答えたそうです。その言葉を聞いて、生涯この運動を真剣にやって行こうと決めたそうです。

みなさんは、あなたの夢は何ですかと聞かれたらどう答えますか?

私自身みなさんに、「茨西PRIDE 志をカタチに 自ら気づく人を育てる」と呼びかけていいますが、これは、住むところがあり、日々の食事に事欠かない、学校へ行って学ぶことができる日本だからこそ言える事じゃないかなと改めて考えました。

池間さんは、こうも言っていました。「活動をはじめるとき、お金もなければ知識、人脈、経験全て、何もありません。でも、何もないから何もできないではなくて、何もなくてもできることはいっぱいある。

だから、そこを見つめたほうが人生幸せです。」と、そして、ボランティア活動で、最も大切にしていることは、「自分自身が一生懸命に生きる事」ですと言われました。

私は、この冬休みの間この意味をずっと考えていました。

二学期に終業式の時に、人間として「恥ずかしい生き方をしない」ことが大事ですと話をしました。私たちにはできることがいっぱいある。一生懸命にその事実に向き合っていくプライドを忘れないでください。

 以上で始業式の挨拶とします。

平成26年1月8日