83号 平成25年度入学式

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春の息吹を感じる今日の良き日、ただいま入学を許可いたしました三十八期生320名の清新の気みなぎる皆さん入学おめでとうございます。ご列席いただきました保護者の皆さま、お子様のご入学おめでとうございます。

また、本校第三十八回入学式を挙行するにあたり、ご来賓としてご臨席いただきました、大阪府教育委員会ご代表 橋本 ともゆき 様 をはじめ多数の皆様に、高い席からではございますが、教職員を代表して、謹んで御礼申し上げます。
 本校は、昭和五十一年の創立以来、地域に貢献し、「茨西プライド」を合言葉に、生徒一人一人が勉強に部活動に若さと情熱をぶつけ、自分の夢と目標に向かって力強く前進している活気溢れる学校です。

  さて 新入生のみなさん みなさんは、前期・後期という新しい入試制度にチャレンジして見事に勝ち抜いた精鋭です。今後は、勉強や部活動、体育祭・文化祭などの学校行事や地域連携などのボランティア活動と様々な事にチャレンジして頂きたいと思います。

そこで、入学に当たってみなさんに、身につけてほしい事が二つあります。

一つが「コミュニケーション能力」、そしてもう一つは「あきらめない気持ち」です。まず、一つ目のコミュニケーション能力についてですが、今日から高校生活をともに過ごす、横に座っているに人に帰るときに「さよなら」を、明日の朝 保護者の方に「おはよう」を口に出して言ってください。

朝 私は、できる限り南門の下に立って、挨拶をしいます。生徒の皆さんから「おはようございます」の声を聞くと、元気を分けてもらったような気がします。また、ある先生から「校長さん 朝 あいさつするのは良いけど 顔が怖い もっと笑顔でおはようございますと言われたら 朝から元気になって 今日も1日がんばろうと思う」と言われました。挨拶は、相手を好きか嫌いかはともかく、お互いに人間としての存在を認め合い、そして、分かり合おうとするための魔法の言葉です。人前で話すことが苦手な人もいると思いますが、人間関係を築くうえでコミュニケーション能力は、なくてはならない「力」です。自分の考えをきちんとまとめて文章や言葉で的確に表現し、それを発表会や話し合いの場で活用できる能力は、みなさんが三年後に大学や就職などの進路決定の際に、大変重要になってきます。その時になって練習したからと言って身につくものではありません。普段の生活の中で欠かさずあいさつをすることで、良好な人間関係を築きながら、国語、英語その他の授業の中やクラブ活動などの学校生活のなかで、自分の考えや気持ちをきちんとまとめて相手に伝えることのできるコミュニケーション能力を身につけてください。

 2つ目は、「あきらめない気持ち」です。

みなさんは、女子スキージャンプの高梨沙羅(たかなし さら)さんを知っていますか? みなさんより、一つ年上の高校2年生になったばかりで、ソチオリンピックの金メダル候補です。しかし、彼女は普通の高校生活を送っていません。彼女の通う学校は、日本の文部科学省が認可した普通高校ではなく「グレースマウンテンインターナショナル」というプライベートスクールです。なぜ、彼女は普通高校へ進学しなかったのでしょうか?

それは遠征などで海外に行くことが多く、高校にはとても通えそうにないということと、とにかく英語力をつけたいというのが大きな理由だったそうです。そして、中学を卒業してから、たった半年間くらいの短い期間で1日7時間勉強して、昨年8月に高校卒業程度認定試験に合格しています。オリンピックに専念する環境を自ら作ったのです。

また、今春卒業した三十五期生の中には、高校に入ってから女子サッカーを始めて3年生の時に大阪で4位に輝いた人、美術で大阪代表として全国に出展した人、国立大学合格をめざして勉強している人など、あきらめずに努力して夢をつかんだ人あるいは夢に向かって努力を続けている素晴らしい先輩たちがたくさんいます。

私のめざす学校像は「茨西PRIDE 志をカタチに 自ら気づく人を育てる」です。これから過ごす3年間には、限りない可能性を秘めた3年間です。自らの可能性を信じて、茨西PRIDEを忘れず 志をカタチにしてください。

「Now  enjoy your  high school life at Ibanishi , please」

 最後になりましたが、保護者の皆様にひと言申し上げます。このたびお子様の本校への入学を許可し、その教育指導をお引き受けいたしました上は、私ども教職員一同熱意と愛情、時には厳しさをもって本校の教育方針を貫き、子どもたちの心を耕し、夢の種を蒔き希望と言う双葉に育てます。そして、どのような実をつけるかは本人はもとより、ご家庭の愛情という水やりが大切です。どうか保護者の皆様におかれましては、大変だと思いますが、「早寝」「早起き」「朝ごはん」を実践していただき、人生の重要な岐路にさしかかっているお子様の日常の様子には常に細やかな心配りをいただきたいと思います。併せて、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜りますとともに、学校と保護者の双方向のコミュニケーションを大切にする事により一層の教育的効果を高めることができますよう重ねてお願いしまして、わたくしの式辞といたします。

 平成二十五年四月八日      大阪府立茨木西高等学校長 山田 亨

82号 平成25年度1学期始業式

みなさん 今日も!

 新しいクラスはどうですか

はじめて顔を合わす人もいると思います。前のクラスが良かったとか、○○さんとまた一緒でよかったなどと色々な思いがあると思います。授業が始まれば、学習内容も変わり初めて教わる先生もいることでしょう。とまどいながら、4月はあっと言う間に過ぎています。

終業式のときに、自分の果すべき役割を見つけ、あるいは気づき それに向かって全力を注ぐ事が大事ですと話しました。新しいクラスになじめなかったり、授業内容や先生にとまどいを覚えたとき、あいつ うっといな ○○むずい とか口に出したり、心で思ってませんか? 去年と比べて、学習面や部活動で積極的に取組む友達の姿を見て、こいつ すごいなとか どないしたんやろ よっしゃ 俺も負けないぞと思ったりしていませんか?

他人がどうかより、自分をどう変えるかです。気に入らないことを人のせいにして、あいつなんとかならないかなと思うより、自分の接し方や考え方を変える方がはるかに近道です。

 自分が変われば、人の見る目が変わります。今までに無い新しい発見があるかも知れません。私たちは、たくさんの人と関わりながら生きていかなければなりません。自分だけにしか見えないゴールをめざすより、同じゴールを人と競い合ってめざすほうがよりチカラを発揮できます。ゴールをめざしてタスキをつなぐことで、仲間意識が生まれます。応援してくれる人がいれば励みなります。

 何度も言っていますが、私のめざす学校像は「茨西PRIDE 志をカタチに 自ら気づく人を育てる」です。

 今年の自分は、何をすればよいのかに気づき、努力を惜しまないでください。その志を少しでも後押しできたらと思い、「茨西PRIDEバッヂ」をつくり学習・部活動・地域貢献等で顕著な活躍をした人に校長賞として授与したいと思います。

そして、茨西の生徒は、交通ルールを守り挨拶ができるという評価を今まで以上にしていただけるのが、私の今年の目標です。みなさん同じゴールに向かって走り続けてください。

 以上で 始業式の挨拶とさせていただきます。

平成25年4月8日   校長 山田 亨